安全性
承認時までに実施された臨床試験において、662例中500例(75.5%)に副作用が認められました。 主な副作用は結膜充血457例(69.0%)、結膜炎(アレルギー性結膜炎を含む)71例(10.7%)、眼瞼炎 (アレルギー性眼瞼炎を含む)68例(10.3%)等でした。(承認時)

(1)結膜充血
承認時までにグラナテックで最も多く認められた副作用は結膜充血でした。治験時に認められた結膜充血の多くは一過性で、点眼ごとに発現と消失を繰り返し、回復又は軽快しました。結膜充血はROCK阻害薬の薬理作用である血管平滑筋弛緩作用により発現すると考えられます。ただし、充血が長く持続する場合は注意が必要です。

充血のイメージ動画を掲載しています。
(2)眼瞼炎、結膜炎
長期投与試験において、眼瞼炎(アレルギー性を含む)、結膜炎(アレルギー性を含む)の頻度が増加する傾向が認められています。承認時までにみられた眼瞼炎、結膜炎の主な症状は眼瞼の発赤やかゆみなどでした。本剤投与中にこれらの所見がみられた場合は、グラナテックの休薬または中止を含めた適切な処置を行ってください。予防や増悪を防ぐため、正しい点眼方法をご指導いただきますようお願い致します。

